東日本橋の焼肉店は連日大繁盛しています。コロナがメディアで取り上げられなくなってから、外食を楽しむ人は段々戻ってきました。同時に海外からの観光客も大都市圏を中心に増えており、街を歩けば、キャリーを引っ張った観光客と数多くすれ違うようになりました。少しずつこれまで忘れていた日常が回復されていくのでしょう。
海外の方が口を揃えていうのは、「日本の食事はおいしい」という言葉です。日本の食事と聞くと、寿司や天ぷらといった日本食のメニューを思い浮かべますが、それらのメニューはもちろんのこと、その他のメニューもおいしいと人気があります。日本の食事といっても、もともとは海外から伝わってきたものも多くあります。簡単にいえば、日本にいれば世界のあらゆる国の食事が食べられる上に、味もおいしいと海外からの観光客は知っています。これは世界の共通した認識でもあり、日本にくる目的のひとつとなっているようです。
その中で東日本橋の焼肉は特に人気があります。焼肉といえば、韓国が有名ですが、韓国人もこぞって東日本橋のお店に押し寄せています。日本と韓国の焼肉には違いがあり、日本は高級な肉になればなるほど、本来の味を楽しむためにタレを使わなかったり、使ってもかなり薄味であったりします。これは、肉のおいしさをタレでごまかすことなく味わってほしいという店側の想いからそうなっています。しかし、韓国の場合は香辛料もしっかり使っていますし、数年前に流行して未だメニューとしても見かける「チーズタッカルビ」など味の濃いものが主流になっているようです。
日本の場合は国産牛を飼育するところから違っています。餌や環境にこだわっていますし、ブランドの名をけがさないように心がけていることが分かります。飼育する側が誇りを持っていることが明らかであるため、そのことが肉のおいしさにもつながっているのでしょう。日本では、○○牛と名の付くブランドの種類が多く、メディアなどで取り上げられて耳にする名前だけではなく、全国的に名前が知れ渡っていないブランド牛もあります。よく、牛肉の品評会などが行われていますが、名前を聞くのは有名どころばかりとなっています。それらの牛肉を限定販売している東日本橋の焼肉店が多いのも事実でしょう。もしかすると、名前をあまり聞かないような牛肉の中でもおいしいものはあるはずです。しかし、お客様を呼び込むためには、ある程度知名度の高い牛肉を使うことが必要だからです。
「期間限定」という言葉に弱い人も多く、東日本橋の焼肉店でも普段は決まったブランド牛を提供していても、期間限定で市場にあまり出回らない地方のブランド牛を取り扱うこともあります。これは、お客様の反応を見るためでもあるため、価格もかなり抑えて提供しているようです。お客様の様子を見て、もしかするとその店でレギュラーメニューとなることもありますし、本当の意味の期間限定で終わってしまうこともあります。ただし、レギュラーメニューとなるにはそれ相当のオーダーが見込まれることも必要ですし、需要があったとしても供給量が足りないのであれば成り立ちません。
きっと、このようにあまり名前を聞かない地方のブランド牛にはかなりレベルの高いものが含まれていることが想像付きますが、名を広げるにはアピールする場も必要ですし、売り込み方も大事なのです。現在は口コミだけでさまざまなことが知れ渡ってしまう世の中にはなってきましたが、どちらかといえば思わぬ事件や事故、ゴシップといった内容ばかり。このようにおいしい何かが口コミで広がるのは時間がかかりますし、おいしいからこそ広まってしまうと自分の口に入らなくなるかもとあえていわない選択をする人もいます。東日本橋の焼肉店へいったときに、期間限定の牛肉があれば是非食べてみてください。
